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【簿記3級】独学でも勉強時間は1週間でOK!戦略的な勉強方法は?

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簿記3級に合格するために、効率的な勉強方法が知りたい

試験1週間前だけど、受かる気がしない

実際に簿記3級(ネット試験)を1週間で合格した筆者の「にゅう(@newnew_777)」が、そんなお悩みに応えます!

本記事では、どこよりも詳しく合格に向けて一生懸命アドバイスさせていただきました

読んでいただければ、簿記3級の合格がグッと近づきます。

本記事の内容
  • 簿記3級は1週間(20時間程度)あれば十分に合格は可能!
  • 出題内容を確認して、戦略を立てよう!
  • 具体的なテキスト・問題集の選び方(実際に使ったものを紹介)
  • 1週間で合格できる超具体的な勉強方法
本記事の信憑性

私は、実際に1週間で簿記3級(ネット試験)に合格しています。

以下ツイートのとおり、勉強開始は2022/4/13で、合格は4/20です。

本記事では、このように効率よく合格できる方法をお伝えしていきます!

https://twitter.com/newnew_777/status/1514161749187915781?s=20&t=9SxrhoRuOs7y0E6IWmVxig
https://twitter.com/newnew_777/status/1516724605355843586?s=20&t=48A6HowpFcWoBCfra7b7oQ

1週間(20時間程度)で合格いただけるよう、超具体的に本記事は書いています。

是非、一緒に合格を勝ち取りましょう!

簿記3級に1週間(20時間程度)で合格が可能である理由を知りたい方は、このまま読み進めてください。

すぐに戦略を知りたい方は、以下の目次から「2|出題内容を確認して、戦略を立てよう!」へ飛んでください。

すぐにおすすめのテキスト・問題集を知りたい方は、「3|具体的なテキスト・問題集の選び方(実際に使ったものを紹介)」へ飛んでください。

すぐに1週間で合格できる超具体的な勉強方法を知りたい方は、「4|1週間で合格できる超具体的な勉強方法」へ飛んでください。

それでは、早速行ってみましょう!

目次

簿記3級は1週間(20時間)あれば合格は可能!

本記事をご覧いただいている方のなかには、試験直前で焦っていたり、仕事や転職の関係で早く簿記3級に合格したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

でも、安心してください。効率よく勉強をしていただければ1週間(20時間程度)での合格は十分に可能です。

私も実際に22時間で合格しました。多く見積もって25~30時間掛ければ、合格はより近くなります。

ただし、3級とは言っても楽々で合格できる試験ではないことに注意してください!

私は、FP3級に3日間、FP2級に1週間の勉強で合格していますが、同じ3級であってもFP3級よりは難易度が高い試験に感じます。

だからこそ、戦略的に試験勉強に臨んでいく必要があるのです。

短期間で合格するにあたって、大切な考え方を3つお伝えします。

  • 短期集中で圧倒的に効率は上がる
  • 満点を目指さない
  • 本番当日に問題が解ければOK

それぞれ説明していきます。

短期集中で圧倒的に効率は上がる

大切な考え方の1つ目です。

試験直前まで時間がない、人よりも勉強時間が取れない。これを完全にデメリットと捉えていませんか?

ところがこれは考え方を変えれば、メリットにもなり得ます。

その理由は以下の2つです。

  • 記憶は時間とともに曖昧になっていくため
  • 目の前にデッドラインが迫れば集中力が上がるため

詳しく解説します。

記憶は時間とともに曖昧になっていくため

以下のグラフのように、人間は覚えた内容を時間の経過とともに、次々と忘れていきます。

(出典:https://sakura394.jp/diary/classroom/boukyakukyokusen

そのため、時間を掛けてゆっくりとテキストを1周した頃には、1番最初に学んだことをすっかり忘れてしまっている可能性があります。

そして、試験直前に復習したタイミングで、記憶が曖昧なことに気が付き焦ってしまうのです。

ところが勉強時間が短ければ、どうでしょうか?

完全に忘れる前に、どんどん勉強をこなしていかなければ、合格は見えてきません。

つまり、最初から全力で取り組まなければ、間に合わない状況なのです。

全力で取り組んで、仮にテキストを2日・3日で終わらせることが出来たら、あとは忘れていたところを思い出す作業に時間を使えます。

完全に忘れた内容よりも、つい数分・数時間・数日前に取り組んだ内容を思い出すことの方が圧倒的に楽です。

また、完全に忘れてしまえば、それは「思い出す」ではなく「覚えなおし」です。

したがって、短期間にインプットとアウトプットをこなし、忘れる前に試験に臨んでしまう作戦が有効ということです。

デッドラインが定まれば集中力が上がるため

パーキンソンの法則をご存じでしょうか?

1950年代に歴史・政治学者のパーキンソンが唱えたものですが、そのなかで「仕事は、完了するまでに与えられた時間いっぱいに膨れ上がる」(第一法則)と指摘しています。

分かりづらいと思うので、具体例を出します。

にゅう

夏休みの宿題がギリギリまで終わらない現象だね!

「夏休みは1ヶ月以上あったのに、宿題が最終日まで終わっていなかった」という経験があるのではないでしょうか?

つまり、やるべきことは、いくら時間があっても結局ギリギリまで掛かりますよ、ということです。

試験勉強に置き換えれば「余裕を持って勉強をスタートしても、ギリギリまで時間が掛かる」と言われていることになります。

では、どうすればいいのか。

パーキンソンは、対策として「時間を短く区切る」ことを推奨しています。

「自分を操る超集中力」(著者・DaiGo)では、以下のような一節があります。

人は「時間が十分にある」と勘違いしてしまうと、目の前の仕事に対してさまざまな選択肢を考え、試行錯誤を重ねようとします。

(中略)

つまり、「あれもこれもやれる・・・」と思っている状態ほど、集中できず、結果に結びつかない可能性が高くなります。

パーキンソンはこうした事態を避けるため、非常にシンプルな対応策を提示しています。それが仕事や勉強の時間を短く区切ることです。

(中略)

時間を区切る、たとえば「定時に帰る」というようなデッドラインが定まると、そこまでに最低限片づけなければならない仕事量と処理にかかる時間を意識し、発想が変わります。

(中略)

集中力の高まった状態での仕事や勉強は、費やした時間が同じでも、より質の高い成果へとつながります。

「自分を操る超集中力」(p.52,53)(著者・DaiGo)

試験1週間前には、翌週に試験日というデッドラインが迫っています。

すでに、ある程度時間は短く区切られているのです。

そこからさらに「最初の3日で何をするか」「最初の1日で何をするか」「今の30分で何をするか」と短く区切っていきます。

すると、やるべきことが明確になり、集中力が上がっていきます。

簿記3級の勉強で1番良い時間の区切り方としては、「過去問を解く」ことだと考えています

究極的にデッドラインが定まっているので、頭をフル回転して取り組むことができますよ。

まとめると、短期集中で圧倒的に効率は上がるのは、「①記憶は時間とともに曖昧になっていくため」「②目の前にデッドラインが迫れば集中力が上がるため」でした。

満点を目指さない

大切な考え方の2つ目です。

簿記3級の短期合格にあたって、満点を目指さないことは重要なポイントです。

理由は明確で、3級と言えども決して簡単ではないからです。

簿記3級は簡単なんでしょ?

にゅう

初学者には全然簡単じゃないんだけどなぁ・・・

一部では「簿記3級は簡単だ!」という声も、確かにあります。

その声に惑わされて、「簡単なんだから満点を取らなければ」と決して自分を追い込まないようにしてください。

あなたにとって大切なことはただ1点。簿記3級に合格することだけです。

もちろん合格点に達する実力や自信がすでにあって、さらに得点を積上げたいという理由ならOKです。

ただ、合格点が見えていないにも関わらず、満点を目指すと以下のような弊害があります。

  • 出題傾向・内容を無視し、細かな問題にまで手を広げてしまう
  • 満点にこだわるあまり勉強が嫌になってしまう

それぞれ解説します。

出題傾向・内容を無視し、細かな問題にまで手を広げてしまう

満点を目指す弊害の1つ目です。

先ほども引用した箇所を抜粋して、再度ご説明します。

人は「時間が十分にある」と勘違いしてしまうと、目の前の仕事に対してさまざまな選択肢を考え、試行錯誤を重ねようとします。

(中略)

つまり、「あれもこれもやれる・・・」と思っている状態ほど、集中できず、結果に結びつかない可能性が高くなります。

「自分を操る超集中力」(p.52)(著者・DaiGo)

細かな問題にまで手を広げることは、まさに「あれもこれも」と思っている状態です。

時間が限られているにも関わらず、合格に直結しない勉強をしていては間に合わなくなってしまいます。

まずは合格点を確保する。そのことを意識しましょう。

満点にこだわるあまり勉強が嫌になってしまう

満点を目指す弊害の2つ目です。

満点でなければ意味がないと思い込み過ぎると、理想と現実のギャップに苦しみます。

最初は簿記の用語が覚えられない、過去問が全く解けないのが当たり前です

せっかく短期間で合格点に近づいても、満点にこだわると出来ないことばかりに目が行く。

その結果、満点に近づけない自分が嫌になり、勉強そのものを継続するのが難しくなってしまいます。

モチベーションについては、次に説明する「本番当日に問題が解ければOK」にも関連しますので、またそこでも触れていきます。

まとめると、満点を目指すと「①出題傾向・内容を無視し、細かな問題にまで手を広げてしまう」「②満点にこだわるあまり勉強が嫌になってしまう」という弊害が出てきます。

本番当日に問題が解ければOK

大切な考え方の3つ目です。

のちほど説明しますが、私のおすすめする勉強方法では、テキストが1周終わったタイミングで、過去問に取り組んでいただきます

実際、私も受験したときに、テキストからすぐに過去問に移りました!

勉強4日目
https://twitter.com/newnew_777/status/1515693337747116034?s=20&t=4hT8fzSkEkTQN6p3XGlk5A
勉強5日目

私は勉強5日目でテキスト1周が終わりました。

そのタイミングで、過去問を解いたところギリギリ合格点に引っかかっていました。

しかし、点数は71点で、時間が全く足りず最後まで問題を解き切ることが出来ませんでした

合格点が取れた喜びよりも、あと1問間違えたら不合格の水準に落ちてしまう、という恐怖の方が大きかったことを覚えています。

ですが、よく考えれば過去問や模試は、穴を発見し埋めていくための道具です。

むしろ「落とした29点分が本番に出なくてよかった」「本番に問題が解ければいい」と思うようにしました。

そこからは試験前日までほとんどすべての時間を過去問演習に使い、合格しました。

ですから、過去問を解いて合格点が取れなくても、合格点ギリギリでも、決して諦めないでください。

本番当日に、過去問で演習した問題がでれば合格できます!

にゅう

本番当日に問題が解ければOK。
それを絶対に忘れないでください!

出題内容を確認して、戦略を立てよう!

ここまでは、簿記3級は1週間(20時間程度)の勉強時間で合格可能というお話でした。

そして、そのための大切な考え方として、以下の3つをお伝えしました。

  • 短期集中で圧倒的に効率は上がる
  • 満点を目指さない
  • 本番当日に問題が解ければOK

ここからは、実際にどのような戦略で勉強していけば良いかをお話していきます。

前提として、1番大切なのことは出題内容を確認することです。

下表にまとめておきましたので、ご覧ください。

なお、合格点は70点以上です。

出題配点
第1問仕訳45点
(15題)
第2問証しょう
勘定記入等
20点
第3問決算35点
(出典)https://shuppan.tac-school.co.jp/koukou/news/2021/02/05/694/

出題内容について、こちらのTACの動画も分かりやすいので、もしお時間があればご覧ください(6分程度です)。

さて、なぜ真っ先に出題内容を確認いただいたのか。

上の表もしくは動画を見ていただければ分かると思いますが、「第1問 仕訳」「第3問 決算」の2つで合格点は越えます。

合格点は70点以上ですが、第1問と第3問だけで80点分あるのです。

冒頭でも貼りましたが、もう1度筆者「にゅう(@newnew_777)」が合格した際のTwitterを貼っておきます。

得点に注目してご覧ください。

https://twitter.com/newnew_777/status/1516724605355843586?s=20&t=HCZYr0yI7ZfuWUrIn-n7hQ
にゅう

第2問が8点で、わずかに40%しか得点できていないよ!
それでも、合格点を15点上回っています!

つまり、配点が低い第2問(わずか20点)は優先度を下げ、第1問・第3問対策に比重をかけることが短期合格の近道になるのです。

そのうえで、勉強方針を考えていきます。以下の2点が超重要です。

  • 第1問・第3問はほぼ仕訳問題。仕訳を徹底的に習熟すべし
  • 第2問自体の優先度は下げるが、証ひょう・伝票は理解すべし

それぞれ説明します。

第1問・第3問はほぼ仕訳問題。仕訳を徹底的に習熟すべし

配点の高い第1問と第3問は徹底的に対策する必要があります。

見出しのとおり、徹底的にやっていただく必要があるのが、仕訳問題です

第1問は、そのままの仕訳問題です。

第3問は、決算書を完成させる体裁をとっていますが、実態はほとんどが決算整理仕訳です。

決算整理仕訳が完璧に出来れば、第3問は貴重な得点源になります。

にゅう

私も実際に、本番は第3問が満点(35点)でした。
そのため、第1問と第2問で25点取れば良く、ゆとりができました。

決算整理仕訳が完璧にできていて得点が低い理由は、計算ミスです。

過去問演習を重ねると、「この勘定はもうあとに出てこないから、先に決算書に書いてしまおう」というようにコツがつかめてきます。

とにかく簿記3級は仕訳問題が1番大切です。実際にどのように演習するかは、のちほど説明します。

優先度は下げるが、証ひょう・伝票は理解すべし

この理由は2点です。

  • 証ひょうは第1問でも出題されるから
  • 伝票は第2問で出ても比較的簡単にとけるから

証ひょうは、読み方さえ分かれば、あとはただの仕訳問題になります。

ですから、第1問の出題範囲だと思って、勉強しておいてください。

そして、もし第2問で証ひょうがでてきたらラッキーだと思いましょう。

実は、第2問は意外ととっつき辛い問題が多くでます。そのなかで、伝票は得点源になります。

第2問の対策自体は、優先度が低いですが、伝票だけはほぼ仕訳問題なので、重視してマスターしておくといいと思います。

以上のとおり、出題内容を確認したら「①第1問・第3問はほぼ仕訳問題。仕訳を徹底的に習熟すべし。」「第2問自体の優先度は下げるが、証ひょう・伝票は理解すべし。」を念頭においてください。

具体的なテキスト・問題集の選び方(実際に使ったものを紹介)

まず、私が簿記3級合格後にツイートした内容を貼っておきます!

https://twitter.com/newnew_777/status/1516920594855387136?s=20&t=HCZYr0yI7ZfuWUrIn-n7hQ

ここに書いてあるとおり、実際に使ったテキストは、以下の2冊です。

  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級テキスト&問題集 (著者・よせだあつこ)
  • 合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)

その他にも、

・パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級総仕上げ問題集(著者・よせだあつこ)

も購入しましたが、はっきり言って使用していません。

この総仕上げ問題集が悪い訳ではなく、上記のテキストと過去問集で十分合格できた、というだけです。

これらの経験を踏まえて、テキスト&問題集を選び方をお話をします。

ポイントは以下の3点です。

  • テキストは練習問題の解説が詳しいものを選ぶべし
  • 過去問集や予想問題集は出題パターンが網羅されているものを選ぶべし
  • 過去問集や予想問題はネット試験の回数が充実しているものを選ぶべし

それぞれ説明していきます。

テキストは練習問題の解説が詳しいものを選ぶべし

テキストについては、売れ筋の本であれば基本的に好みの問題かと思います。

カラフルなもの、キャラクターが出てきてポイントの説明をしてくれるものなど。

どのテキストも本文の解説は非常に丁寧。ただ、差が出てくるとしたら、練習問題の解説ボリュームかなと思います。

簿記の勉強において、本文を読んで理解が100%できるかと言うと、それは難しいです。

実際に練習問題を解いて、手を動かしてみて、解説を読んでようやく理解が進みます。

そのため、問題数が多くて解説が薄いテキストですと「どうしてこうなるの?」とつまづく可能性が高いです。

問題数の差は、このあと紹介する過去問集でかなりキャッチアップできるので、練習問題に丁寧な解説があるテキストを選ぶと良いです。

パブロフは、問題数は少ないですが、解説が丁寧でおすすめです。

過去問集や予想問題集は出題パターンが網羅されているものを選ぶべし

結論から言いますと、「合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)」をおすすめします。

この本は本試験問題集、すなわち過去問集でありながら、2部構成になっています。

  • 第1部 TAC式 出題別 攻略テクニック編
  • 第2部 本試験演習編

実は、この第1部が非常に良くできおり、必要な出題パターンが概ね網羅されています。

特に第1問対策は、仕訳に苦手意識があれば必ず徹底的に取り組んでください。

本書にも、以下のような強気の説明が書いてあります。

出題区分の改定により新しく追加されたものを含め、出題可能性のある問題をひと通り網羅しているので、すべてをマスターすれば、確実に高得点が狙えるでしょう。

合格するための本試験問題集 日商簿記3級(p.2)(編著者・TAC株式会社)

私の場合、過去問集でも予想問題集でもなく、純粋に分野別の「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級総仕上げ問題集」も買っていましたが、そこまで手が回りませんでした。

テキストの練習問題とこのパターン網羅型の過去問第1部をこなせば、合格の基礎は十分にできます。

過去問集や予想問題はネット試験の回数が充実しているものを選ぶべし

結論から言いますと、この点においても「合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)」をおすすめします。

理由は以下の2つです。

  • ネット試験問題が10回分収録されているから
  • ネット試験問題と第2部の問題が異なるから

それぞれ説明します。

ネット試験問題が10回分収録されているから

「合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)」をおすすめする理由の1つ目です。

2022年SS対策版では、ネット試験問題が10回分収録されています。

ネット試験問題は、本番そっくりに演習できることもメリットですが、純粋に問題演習として非常に優秀です。

その理由は以下の2点です。

  • 答案用紙のコピー・印刷をせず挑戦できるため
  • 採点がミスなく一瞬で終わり、復習に専念できるため

簡単に説明します。

答案用紙のコピー・印刷をせず挑戦できるため

これはかなりのメリットです。

紙ベースの過去問ですと、答案用紙の扱いに少し頭を悩ませるのではないでしょうか。

直接書き込むのか、コピーするのか、ダウンロードして印刷するのか。

この一瞬の悩みが、意外と勉強へのやる気を削ぎます。

「自分を操る超集中力」(著者・DaiGo)では、以下のような一節があります。

私がノートを開きっぱなしで置いている理由は、「ノートを開く」という決断だけでも、ウィルパワー(※)は消費されてしまうからです。

(中略)

つまり、決断をしないで取り組んだほうが、長く粘れるということ。

どんな小さなことでも意思決定してから作業に入ると、それだけ集中できる時間は減ってしまうのです。

反対に、意思決定の数を下げれば下げるほど、より大きな成果が得られます。

※思考や感情をコントロールする力(筆者注)

「自分を操る超集中力」(p.56)(著者・DaiGo)

この内容に照らし合わせれば、答案用紙の取り扱いを決めるだけで、集中力は低下します。

有名な話では、iPhoneを作ったスティーブ・ジョブズやFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグは決断を減らすため、毎日同じ服を着ます。

答案用紙をコピーしたり、印刷したりする手間を減らすだけでなく、集中力を維持するためにも、ネット試験問題での演習はおすすめです。

採点がミスなく一瞬で終わり、復習に専念できるため

これもかなりのメリットです。

第1問の仕訳問題以外は、部分点が発生します。

例えば、第3問の決算書では、最後まで解けなくても「当期純利益の数字が合っていれば3点加算」のように、少しずつ得点を重ねていきます。

結果的に、自分で採点するのが面倒で、点数にミスが生じる可能性があります。

その点、ネット試験の問題では、試験までの時間が少ないなかで採点ミスなく迅速に得点を確認でき、ありがたいです。

すぐに採点が終わるため、試験直後から一息もつかず、集中力が高いまま復習に突入できますよ。

ネット試験問題と第2部の問題が異なるから

「合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)」をおすすめする理由の2つ目です。

2022年SS対策版では、何とネット試験問題と本書内の第2部(紙ベース)の問題が異なっています。

一部の問題は同じものはありますが、それを差し引いても、ネット試験10回分、紙ベース12回分の合わせて22回分の演習ができるようになっているのは驚異的です。

先ほどもお伝えしましたが、私は「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級総仕上げ問題集(著者・よせだあつこ)」も購入しましたが、使用していません。

それは、本試験問題集だけで合格に十分すぎるほどの演習ができるからです。

ただし、注意して欲しいのですが、量が多いため1週間ではすべての問題を解くには時間が足りません。

そのため、ネット試験で弱点を見つけ、その苦手分野を紙ベースで潰すのがおすすめです。

また、仮に筆記試験(従来の紙ベース)で受験されるとしても、ネット試験問題をある程度解いてペースを掴んでから紙ベースの問題を解くのがおすすめです。

点数があがらない状態で紙ベースから取り組もうとすると、答案用紙をコピーしているうちに、やる気がなくなってきます。

以上から、具体的なテキスト・問題集の選び方を振り返ると、次のとおりです。

  • テキストは練習問題の解説が詳しいものを選ぶべし
  • 過去問集や予想問題集は出題パターンが網羅されているものを選ぶべし
  • 過去問集や予想問題はネット試験の回数が充実しているものを選ぶべし

1週間で合格できる超具体的な勉強方法

いよいよ具体的な勉強の仕方に入ります。

ここでは、1週間(20時間程度)で合格するためのポイントと具体的なスケジュールをお話します。

それでは見ていきましょう。

1週間(20時間程度)で合格するために重要なポイント

重要なポイントは、以下の2点です。

  • テキスト本文はさらっと読み、問題演習で理解を深める
  • テキスト1周終わったら、すぐさま過去問を解く

それぞれ解説します。

テキスト本文はさらっと読み、問題演習で理解を深める

これまで「満点を目指さない」「本番に問題が解ければOK」とお伝えしてきたように、簿記3級の短期合格では割り切りが必要です。

特に割り切っていただきたいのが、テキスト本文を読んで完全に理解できなくても問題ない、ということです。

テキスト本文を読んで分からない箇所があっても大丈夫。先に進んでください。

1ページあたり30秒~1分で読んで、次のページや練習問題に移ってください。

このようにおすすめするのには理由があります。

それは、簿記には理屈抜きで覚えるべき決まりがあるからです。

例えば、仕訳問題では資産が増えたら左側に、負債が増えたら右側に書きます。

にゅう

現金100円を借り入れた場合は、
「現金 100/借入金100」
と書きます!
現金は資産、借入金は負債だよ。

これを初めて見たときには、「なぜ資産が増えると左側に書くの?」と疑問を持たれることもあると思います。

しかし、明確な答えは1つで、そのように決まっているからです。

これ以上理解しようとしても「決まりなので覚えなければいけない」というのが正直なところです。

同様に各勘定科目が資産・負債・資本・収益・費用のいずれになるのかも、覚えていかなければ行きません。

そうしたポイントを練習問題や章末問題を実際に解いてみて、間違えて、解説を読んで理解してください。

問題演習をすると、どれが覚えるべき点で、どれが考えなければならない点なのかが、すぐに判別できます。

これが簿記の理解を深める超重要な一歩です。

テキスト1周終わったら、すぐさま過去問を解く

テキストをさらっと読み、練習問題をこなしたら、あとは問題演習に入ります。

ここで大切なことは、テキストが1周終わった時点で、必ず過去問を1度解いてください

このとき、重視すべきなのは得点ではありません。

重視していただきたいのは、以下の2点です。

  • どのように加点されるかを知る
  • 第1問と第3問の仕訳がどの程度できるかを確認する

まず、過去問の解説を読むと、どの箇所に3点(もしくは2点)が加算されるかよく分かります。

第3問の決算書が完成していなくても、かなり得点できる場合もあります。

この「加点の具合」を早い段階から認識しておけば、今後の勉強内容に優先度をつけることができます

次に、第1問・第3問の仕訳がどの程度できるかをチェックしていただきたいです。

第1問・第3問だけで、簿記3級の合格点は越えます。そしてこの2つの問は、ほぼすべてが仕訳問題です。

過去問を解くと、仕訳ができれば十分に合格点を超えることを理解してもらえると思います。

にゅう

仕訳ができれば、十分に合格できます!

以上をまとめると、簿記3級に1週間で合格するための重要なポイントは「①テキスト本文はさらっと読み、問題演習で理解を深める」「②テキスト1周終わったら、すぐさま過去問を解く」です。

1週間(20時間程度)で合格する具体的なスケジュール

今までお話してきた内容を踏まえて、1週間(20時間程度)で合格するための具体的なスケジュールをお伝えします。

実際、私も1週間で合格していますが、そのときに「こうすれば良かった」と反省した箇所を踏まえて、ブラッシュアップしています。

各STEPをご紹介していきますが、1週間(20時間程度)の合格を目指す場合は、以下の時間配分を目安にしていただくとよいかと思います。

1日目~3日目(8~12時間)

STEP1 練習問題を活用してテキストを1周する

STEP2 過去問(ネット試験)を1度解いてみる

STEP3 本試験問題集の第1部の仕訳と証ひょうをマスターする

4日目~7日目(10~14時間)

STEP4 過去問(ネット試験)を時間の許す限り解く

STEP5 過去問の苦手分野をテキスト・本試験問題集の第1部で補強する(時間に余裕がある場合)

STEP6 過去問(筆記試験)で苦手分野を解く(時間に余裕がある場合)

それぞれのSTEPを説明していきます。

STEP
練習問題を活用してテキストを1周する

この箇所でもご説明したように、何を覚えるべきかを判別するため、練習問題を活用します。

テキスト本文は1ページ30秒から1分で目をとおし、すぐに練習問題を解いてください。

「売掛金は資産で商品代金をあとで受け取るときに使うのか!」

「売掛金は増えたら右に書くのか!」

このように認識できればOKです。

練習問題の解き方に、1つ注意点があります。

それは「決算書の問題は仕訳ができたら、すぐに答えを見ること」です。

えっ!?すぐに答えを見てしまっていいの??

にゅう

大丈夫です!
まずは仕訳をできるようにしましょう!

仕訳ができるようになれば、簿記3級の決算書はつくれます。

しかし、初見では決算書の書き方が分からないので、どのように書くのか答えを見て確認してください。

書き方を悩む時間がもったいないです。

過去問演習のときに、ネット試験問題を使って何度も決算書はつくるので、わざわざテキストをコピーしたり、答案用紙をダウンロード&印刷してまで解こうとしなくてOK。

このSTEPは割り切って、とにかくスピードを上げて終わらせてください。

  • テキストは1ページ30秒から1分で読み、練習問題&解説で理解する
  • 決算書の問題は仕訳をしたら、すぐ答えを見る
STEP
過去問(ネット試験)を1度解いてみる

練習問題で理解しながらテキストを1周したら、すぐに過去問(ネット試験)を1度解いてください。

おすすめは「合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)」です。

その理由は、前述してますので、ここをクリックしてご確認ください。

さて、このSTEPにおける点数は気にしないで大丈夫です。

合格点に届かない場合がほとんどです。

重視すべきは、以下の2点。

  • どのように加点されるかを知る
  • 第1問と第3問の仕訳がどの程度できるかを確認する

第2問・第3問は最後まで解けなくても、部分点がもらえます。

加点されるポイントをチェックしていきましょう。

一方で、第1問の仕訳には部分点がありません。

第1問は45点分あるにも関わらず、仕訳ミスが許されません。

また、第3問も決算書の作成問題というよりも、ほとんど決算整理仕訳ができるかを問いています

1度過去問を解くことで、仕訳の大切さを認識してください。

そして、現段階で第1問・第3問の仕訳がどの程度できるかをきちんと把握しておくことが重要です。

  • 部分点で得点できることを実感する
  • 仕訳の重要性を認識する
  • 苦手な仕訳を把握する
STEP
本試験問題集の第1部の仕訳と証ひょうをマスターする

ここでは「合格するための本試験問題集 日商簿記3級(編著者・TAC株式会社)」の第1部を使います。

なお、過去問チェックの段階で仕訳が完璧だという方は、ここはスキップしてもOK。

もし別の過去問集を購入されている場合は、網羅的な仕訳チェックの問題集を用意するか、テキスト&過去問を数多く解くことでカバーしてください。

にゅう

ただ、「合格するための本試験問題集」はネット10回分、筆記試験(紙ベース)12回分の過去問が入っているから、問題量で言っても、他に上回る過去問はないと思うな!

このSTEP3については、勉強3日目ごろから始めて、試験直前まで繰り返しやるイメージで良いです。

1日目~3日目までに完全マスターする必要があるという意味ではありせん。

ここでマスターしていただきたいのは、次の4項目。

  • 第1問対策のすべて
  • 証ひょう対策のすべて
  • 第2問対策の伝票(第1問でも出題されるため)
  • 第3問対策の仕訳(決算書への記入は不要)

いずれも、得点源となる第1問・第3問の仕訳問題を習熟する目的で活用します。

第2問の勘定記入対策はしなくていいの?

にゅう

優先度は低いかな!
第2問はとっつきにくい問題が多くて、出題されるパターンもいろいろ。得点源になりづらい。
第1問・第3問が取れれば、それで合格できることも大きいね!

重要なことなので何度も言いますが、第1問・第3問で80点分、すなわち合格点70点を超える配点になっています

つまり、この2つの大問さえ押さえてしまえば、第2問が何点であっても合格です。

しかし、仕訳ができなければ、第1問・第3問を得点することはできません。

試験本番まで繰り返し解いて、仕訳を徹底的に頭へ叩き込んでください。

この作業を繰り返すと、テキストの字面を読んだだけでは理解できなった箇所が理解できるようになります。

「習うより慣れろ」を信じて解いていきましょう。

  • 試験本番までに仕訳を徹底的に叩き込む
  • 第1問・第3問が得点源にできれば合格できる
STEP
過去問(ネット試験)を時間の許す限り解く

テキストを概ね理解したら、仕訳の徹底マスターと並行して、過去問(ネット試験)を解きまくってください。

おすすめするのは、ネット試験問題の残り9回分を解くことです(1回分はテキスト終了後にすぐ解いているはず)。

筆記試験問題(紙ベース)よりもネット試験問題が優れている理由はこちらに記載していますので、参照してください。

過去問を解きまくるメリットは、以下のとおりです。

  • 時間を区切ることで集中して問題演習ができるため(→理由はこちら
  • テキストや仕訳演習の知識が定着できるため
  • 手薄であった第2問と第3問の決算書作成の経験を積めるため
  • 時間配分、得点配分の感覚を身につくため
  • 苦手分野の洗い出しができるため

過去問を解きまくることには、これだけのメリットがあります。

よくテキストや動画を中心とした理解重視の勉強をしていて、不合格にしまう方がいます。

これはテキストや動画が悪い訳では決してありません。

不合格になる理由は、圧倒的に演習量が足りていないからです。

1週間で合格しなければならない人にとって、テキストの熟読や動画の視聴をしている時間はありません。

なぜなら、過去問を全部で10回分解こうとしているなら、それだけで10時間(=1時間試験×10回)掛かるので、勉強時間の半分を過去問に使うことになります。

その代わり、圧倒的に演習量を積み重ねることができます。

結果的に、先ほど挙げたメリットのおかげで合格を勝ち取ることができるのです。

過去問演習をするうえでの注意点は、以下のとおりです。

  • 点数が悪くても、いちいち落ち込まない。
  • 問題を解いたら、その場で解説を読んで復習する。
  • 最低でも5回分は解いてから、テキストに戻る(すぐテキストに戻らない)。

上の2つは説明するまでもないと思います。

点数は本番まで上がり続けるので、受かると信じて演習をしてください。

間違えたところは、すぐに復習してください。

さて、ここで疑問に思われるのは、3つ目の注意点ではないでしょうか?

すぐにテキストに戻って復習した方が良いんじゃないの??

にゅう

本試験問題集の第1部で仕訳と証ひょうは、すでに演習しているよね?
それでも解けないってことは、その問題って合否に関係ないかも知れないよ!

仕訳の演習をしていても分からない問題が出てくるということは、それは「解けなくても合格できる問題(=頻出ではない分野)」なのかも知れません。

仮に頻出問題が分からないのであれば、残り数回の間に、また過去問に出てくるはずです。

そこで得点できるように、きちんと解説を読んで解き方を身につければOKです。

第3問の決算書が作成できないというのであれば、なおさら仕訳のスピードを上げ、ミスなく作成できるように、過去問で演習するべきです。

つまり、テキストにすぐさま立ち返る理由がないのです。

実際、私は過去問演習に入ってからは、テキスト開いていませんし、試験日当日も持って行っていません。

それでも第1問・第3問だけで77点(80点分のうち1問ミス)と合格点に達しています。

仕訳・頻出分野・時間配分のどれをとっても、過去問が1番のレベルアップ教材です。

  • 1週間で合格するなら、過去問で演習量を積上げる
  • 10回分やり切れば、頻出分野・時間配分が身につく
  • テキストに戻るのは、最低でも5回分をやってから

10回分の過去問をやり切り、しっかり復習までできれば、合格はかなり見えてきているはずです。

なぜなら、頻出問題・時間配分の仕方は身についているからです。

ここから先のSTEP5・6は、時間に余裕がある場合のみで大丈夫です。

なければ、過去問10回分で間違えたところをもう1度解き、頻出分野をテキスト・仕訳演習で復習して、本番を迎えてください。

STEP
過去問の苦手分野をテキスト・本試験問題集の第1部で補強する

過去問10回分の演習をしたうえで、まだ苦手意識がある分野は、テキストや本試験問題集の第1部を使って理解を深めます。

この段階まで来ていれば、第2問対策に手を回してもいいと思います。

ただし、頻出分野も忘れないように並行して継続的にフォローしてください。

STEP
過去問(筆記試験)で苦手分野を解く

最後に、それでも試験まで時間が余っている方は、新たな過去問に手をつけるのもありでしょう。

しかし、10回分の過去問をやり切っている今、解き方が分かり絶対に正解できるような問題を新たに解くのは、時間がもったいないです。

STEP5で補強した苦手分野中心に過去問をピックアップして解き、点数の底上げをすることが良いと思います。

まとめ

本記事の要点を振り返ると以下のとおりです。

本記事の内容
  • 簿記3級は1週間(20時間程度)あれば十分に合格は可能。
  • 第1問・第3問で合格点を超える。仕訳を徹底的にマスターしよう。
  • テキストは売れ行きのものであればOK。練習問題の解説が充実したものを選ぼう。
  • 過去問題集は「合格するための本試験問題集 日商簿記3級」がおすすめ。
  • テキストは練習問題をとおして理解する。
  • 勉強時間の半分(10時間程度)は過去問演習に充てる。

いかがだったでしょうか。

考え方から具体的な勉強方法まで、ご自身の残された時間のなかで、最善を尽くして活用してみてください。

わずか1週間(20時間程度)しか残されていなくても、十分に合格の可能性があります。

ですから、最後の最後まであきらめずに問題と向き合ってみてください。

あなたが合格されることを願っております。

以上、本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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