「社会人1年目で仕事がつらい人」は圧倒的に成長する【今すぐ実践】
・仕事が覚えられずにつらい
・怒られることが多くて朝会社に行きたくない
・期待していた自分よりも、ずっと未熟で悔しい
このように悩むあなたへ記事を書きました。
まず、仕事がつらいことは必ずしもデメリットばかりではありません。
むしろ、そのつらさに向き合うことで、同期が追いつけないほど圧倒的に成長します。
この記事では、「仕事がつらい」気持ちへの向き合い方、対策をお伝えいたします。
本記事の内容
・物語の主人公はたいてい不遇
・「仕事がつらい」ときに知って欲しい3つのこと
(1)社会人1年目で「仕事ができない」は当たり前
(2)上司に怒られる1年目は期待されている
(3)「仕事がつらい」気持ちが視野を広くする
・つらい経験は人生のネタになる
・この記事で触れた書籍を紹介
私も入社から4年間は、異常過ぎるほど厳しい上司のもとで働きました。
つらい、辞めたいと思ったことも1度や2度ではありません。
しかし、マイナス感情を受け入れ、向き合ったことで以下のようなことを達成しました。
・本業に邁進し、年収が社会人1年目300万円→20代のうちに800万円まで伸びた
・20代で貯金が1,500万円に達し、不動産月収60万円になった
・自己啓発本、ビジネス書、心理学の本を200冊以上読破
・結果的に、自身の経験や知識を発信できるようになった
是非記事をご覧になって、「つらい仕事」を成長の糧にしてください。
物語の主人公はたいてい不遇
仕事がつらいという状況を解決するため、1番重要なことは自分が物語(=人生)の主人公であると強く認識することです。
「つらい」という気持ち・状況は、主人公を大きく成長させます。
考えてみれば、本・漫画・映画の主人公は、たいてい不遇な状況に置かれています。
両親がいなかったり、いじめを受けていたり、お金が全くなかったり、そのような過酷な環境から成長をしていきます。
ここ数年、社会現象になった「鬼滅の刃」(著者・吾峠呼世晴)という漫画をご存じでしょうか?「週刊少年ジャンプ」(集英社)に2016年から2020年まで連載されていた漫画です。
舞台は日本の大正時代。主人公の少年・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の悲劇から物語はスタートします。炭治郎の父親はすでに亡くなっており、彼が働くことで生計を立てていました。しかし、ある日、家を空けたタイミングで家族は「鬼」に惨殺されてしまいます。さらに妹が「鬼」にされてしまったのです。
この物語の出だしから、最終的に「鬼」を退治するまで、炭治郎やその仲間の成長が描かれる作品となっています。
ドラゴンボールの孫悟空、NARUTOのうずまきナルト、ONE PIECEのルフィなど、「週刊少年ジャンプ」には、不遇な状況の主人公は数多くいます。一様に物語の冒頭から両親がおらず、つらい修行や敗北をとおして成長していくのです。
当然ですが、現実世界ではつらい状況に置かれない人々もたくさんいます。
環境に恵まれている同期もいるかも知れません。
しかし、いくら同期を羨んでも「仕事がつらい」というあなたの状況に変わりがありません。
今、目の前にある現実が物語のスタートラインなのです。物語の主人公は、置かれた環境と全力で向き合います。
厳しい上司も、仕事が出来ない現状も、人生という物語の登場人物・一場面に過ぎません。
参考として「入社1年目から差がついていた! 頭がいい人の仕事は何が違うのか?」(著者・中尾ゆうすけ)の一節を紹介します。
“頭がいい人は、不利な環境でも学ぶ
惜しい人は、環境に恵まれれば学ぶ
人が成長する方法は、「他人に成長させてもらう」か、「自分で成長する」かの二通りしかありません。
(中略)
たとえば、有能な上司に恵まれなかった人が、上司に恵まれた同僚と同じスタンスで仕事をしていたら、落ちこぼれる要因の一つとなるかもしれません。
だからといって、「運が悪かった」と諦める必要はありません。そのような環境でも成長し続ける人はいるのです。
(中略)
環境は変えられませんから、一人ひとりのビジネスマンにとっては、自分なりに実力をつけていくのが、一番時間を無駄にしないで済む方法です。
あなたが文句を言っている間に、環境に恵まれた人たちが、どんどん成長していきます。そして、あなたより先に環境に頼らないことを決めた人たちも、どんどん先に進んでいきます。
(p.188~191)”
たとえ、あなたが不利な状況に置かれていたとしても、十分に成長できます。
「やる」か「やらないか」。ここで、「やる」選択を人が、物語の主人公として大きく輝けるのです。
「仕事がつらい」ときに知って欲しい3つのこと
ここでは、以下の3点のお話をします。
(1)社会人1年目で「仕事ができない」は当たり前
(2)上司に怒られる1年目は期待されている
(3)仕事ができない人は、伸びしろしかない
それぞれ説明します。
(1)社会人1年目で「仕事ができない」は当たり前
これは厳しい職場にいる人だけでなく、環境に恵まれている人であっても同じです。
どのような職場にいようが、1年目が「仕事ができない」状況に変わりがありません。
自分が「社会人に向いていない」と思う要因は、主に以下の3つがあります。
①組織や人間関係に馴染めない
②社会人としてのルールを理解していない
③必要な専門知識が欠けている。
※この要因については、以前の記事『【読書で解決】「社会人が向いていない」と思ってしまう3つの要因』での詳しい解説していますので、ご参考にして下さい。
社会人としての経験が浅い人、言うまでもなく1年目は①~③のどれにも当てはまる可能性が高いです。
例えば、若手の社会人は会議の議事録を書くことが多いです。
しかし、入社したばかりでは、よほど大学時代に専門知識を習得した人でない限り、会議で発言されている内容を理解することは難しい。
ですから、初めから「議事録すら書けないなんて、何てダメな人間だ!」と自分を責める必要はないのです。「できなくて当たり前だ」くらいの気持ちで大丈夫です。
一方で、「現段階では、まだ仕事はできない」という認識を持っておくことは非常に大切です。
「仕事ができない」と認めたうえで、いかに「仕事ができる」に変えていくか。
これを求められるのが社会人です。
(2)上司に怒られる1年目は期待されている
社会人1年目としては、「仕事ができない」と認識しつつ、「いかに仕事ができるようになるか」を考えることが必要です。
しかし、1年目が仕事をこなせるようになるには、少し時間が必要です。
人間関係を構築し、社会人としてのルールや専門知識を覚えていく必要があるからです。
でも、次から次へと出てくる仕事は、その成長を待ってはくれません。
新しい顧客に出会い、新しい仕事を押し付けられ、難しい用語の飛び交う会議に参加させられる。何を優先的にこなしていけば良いのか、頭を悩ませることもあると思います。
こうした1つひとつの積み重ねが「仕事がつらい」に繋がっていくのです。
ただでさえつらいのに、厳しい上司にあたると仕事の不出来を叱責されることもあります。
その結果、だんだんと朝起きるのがつらくなり、仕事を辞めたいと思うようになります。
しかし、よく考えてみると、上司は社会人1年目が仕事をできないことは良く知っているはずです。それではなぜ上司は叱責するのか。その理由は2点あります。
①早く覚えて欲しい知識・仕事を伝えるため
②鼓舞して成長を促すため
それぞれ説明します。
①早く覚えて欲しい知識・仕事を伝えるため
まず、1年目は当然のごとく組織や仕事のルール、専門知識などを知りません。覚えることが多く、何から習得すべきか悩みます。
そのとき、上司から叱責を受けると「この仕事は早く覚えないと怒られる」と気づかされることになります。
つまり、上司は叱責した原因となっている仕事や知識、もしくはルールをいち早く身につけて欲しいと思っているわけです。
②鼓舞して成長を促すため
基本的に、叱られるのは見込みのある社員だけです。なぜなら、不貞腐れたり、やる気をすっかり無くす社員に叱る労力を掛けようとは思わないからです。
私は同期のなかでも異常なほど叱られてきましたが、その分ボーナス査定は高かった。
それは、叱られたことを素早くかつ確実に身につけていったからです。
参考として『「今いる場所」で最高の成果があげられる100の言葉』(著者・千田琢哉)の一節を紹介します。
“上司が一番好きなのは、叱りやすい部下
あなたが上司に一番好かれていたら、こんな現象が起こる。
それはよく叱られるということだ。
よく叱られるということは、愛されている証拠なのだ。
(中略)
あなたが上司から好かれたければ、叱りやすい存在を目指すことだ(p.106,107)“
「仕事ができない」のは、最初は誰もが同じ。そのなかで叱ってもらえるということは、「ここ大事だよ!」と答えを教えてもらえているようなものです。
さて、上と同じ本からもう一節取り上げます。
“上司が一番嫌いなのは、気を遣わせる部下
気を遣わせる部下とは、叱りにくい雰囲気を醸し出している部下のことだ。
叱りにくい部下は「自分は得をしている」と勘違いすべきではない。
叱りにくい部下は上司から嫌われているだけでなく、周囲からも憎まれているのだ。(p.108,109)“
愛情の反対は無関心であると良く言います。叱られている人は、上司から目を掛けられ、成長を期待されていると考えてみてください。
(3)「仕事がつらい」気持ちが視野を広くする
ここまで社会人1年目は仕事ができなくて当たり前、上司が叱責するのは期待されているから、という話をしてきました。
ここでは最後に、仕事のつらさは社会人1年目の視野を圧倒的に広くしてくれる話をします。
仕事がつらい人とそうでない人の大きな違いは何でしょうか。
色々あるとは思いますが、最も違うのは「仕事を楽しんでいるか」だと思います。
考えてもみてください。
仕事が楽しいな!と思っているが、朝起きて会社に行きたくなるでしょうか?
想像できませんよね。
一方で、仕事がつらい人はこのような悪循環に陥っている可能性が高い。
仕事が楽しくない→やる気が起きない→怒られる→仕事がつらい→楽しくない・・・。
それでは、すでに「仕事がつらい・楽しくない」と感じている人は、悪循環から抜け出せないかというと、決してそんなことはありません。たった1つの意識を変えるだけです。
それは、「仕事を楽しい」と思い込むことです。仕事の内容が変わっていなくても、環境が変わっていなくても、わずかこれだけの差で「仕事がつらい」という気持ちが激減します。
「死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉」(著者・千田琢哉)に以下の一節があります。
“楽しい仕事はない。楽しそうに仕事している人はいる。
できる人は、みんな楽しそうに仕事をしている。仕事ができない人に限って、眉間にしわを寄せながらいつも忙しそうにふるまっている。
不思議なことにやっている仕事は同じでもやっている人の表情が違うのだ。
楽譜が同じなのにそれを奏でる人の表情と腕前が違うように、仕事が同じでもそこに吹き込まれる魂には雲泥の差がある。
世の中楽しいという仕事が存在するわけではない。楽しそうに仕事をしている人がいるだけだ。(p.56,57)”
実はこの一節は、私が異常なほど厳しい上司から毎日詰められていたときに出会った言葉です。今すぐに逃げ出したい気持ちを抑え、「仕事を楽しい」と思い込むことにしました。
その結果、少しずつですが、仕事ができるようになり、本当に楽しいと思うようになりました。
「仕事が楽しい」と思えるようになれば、あとはゲームをこなすような気持ちで、日々自分を育成していくだけです。
「バカになれる人はバカじゃない」(著者・小宮一慶)にも、以下の一節があります。
“「楽ではない仕事を楽しくやる」のが最強の働き方
私たちの頭の中には「仕事はつらいもの」という先入観があります。だからどうしても「楽な仕事」がいいと思ってします。
でも、本当にそれがいいのでしょうか。
私はこう思います。「楽な仕事を楽しくやる」のではなく、「楽ではない仕事を楽しくやる」ことだと。楽な仕事はだれにでもできる仕事です。楽でない仕事をしてこそ世間は認めて
くれるのです。その楽ではない仕事を楽しくやる。それでこそ最強の働き方ができます。(p.49~51)”
このように「仕事は楽しい」と思い込むことが重要になります。
思い込むことができたら、次は本当に「楽ではない仕事を楽しく」やれるように努力していくのです。自身のメンタルを鍛えるために心理学を勉強する、厳しい上司に食らいつき教えを乞う、顧客層を広げて収益性を高めるなど、さまざま方向に視野を広げていきます。
こうして仕事ができるようになる頃には、職場環境に恵まれ油断をしていた同期が追いつけないほど圧倒的に成長しているのです。
私の経験からも自信を持って言えます。とにかくまずは「仕事は楽しい」と思い込んで頂ければ、道は開けてきます。
つらい経験は人生のネタになる
就職活動を思い出してみると、「挫折した経験、一番つらかったことは何ですか?」「それをどう乗り越えましたか?」と聞かれることもあったのではないでしょうか。
この質問を通して、あなたの人間性の厚みを確認しています。
メンタルが強いのか、困難を乗り越えるだけの努力をしてきたのか、知識は蓄えられているか、周囲の人間とうまくやれるのか、などなど。
社会人になると、学生時代とは比べ物にならないほど、挫折する機会が増えてきます。
1年目のうちに、少しでも視野を広げ、人間性の厚みを増し、困難に対処できるようになっておくことは間違いなく、今後の人生に役立ちます。
仮に、どうしても職場の環境が合わず、転職するにしても、挫折を乗り越えた経験・困難に立ち向かった経験は必ず転職の武器になります。
退職をしたとしても、このように情報発信のネタになります。
社会人1年目を始め若手であれば、いくらでも人生のやり直しができます。
今、つらくても来年には笑っているかも知れません。
とにかく人生の壁に当たり、跳ね返され、経験値を蓄積していってください。
私は、これからもあなたを応援しています。